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>>シナリオ感想

機兵伝  ゼアルさんの作品です。

ジャンル:等身大オリジナル、ファンタジー


■3話までの感想 (2006/05/22)

等身大オリー!
プロローグで伏線が張られる。うん、よくある感じ。
描写は若干不足しぎみに感じられるけど、必要な情報に関しては説明が入るから理解に苦しむような事は少ない……と思う。
熱血といえば熱血だが……見方によってはもうちょっとダメな方向にも見えるんだよね。
しかしなんだろうか、ギャグの温度が。テンション高めすぎですよーみたいな。
ライトノベルみたいな勢い。悪くはないけど、やっぱり人は選ぶと思う。
そこんとこはちゃんとReadmeに記載されてるのも細かな配慮として考えられるかな。

戦闘に関しては……ぬるいというよりバランス考えてるのこれ?みたいな。
ボーナス条件をクリアできない方が珍しい。
1話は言わずもがなだが、2話に関しては狙ってやってるのかどうかわからん絶妙さ。
2ターン以内に物理耐性持ちの敵1体を倒せばいい、という条件なのに、接近して殴ったら敵が自爆技つかって勝手に倒れるのはどうなんだ。
しかもその後は攻撃しかけなくても隣接した敵が自爆技使うの待って回避し続ければクリアーだし。

シナリオだけで楽しんで貰うのってかなり難しいと思うから、ここらへんをもう少し頑張って頂きたい。

後、個人的に気になったのが機兵に対する認知度やら人間の扱い方の差か。
いやまあ、街の特性とかによる部分も大きいんだとは思うけど。
……ま、こんなところで。
ノリが合う人はそれなりに楽しめるんでないかなー。


■4話の感想 (2006/07/22)

相変わらず熱血熱血してるシナリオ。前後編に分かれているが、ストーリー的な区切りで、前編には戦闘はない。
ウィルドクローラーに乗り込む一行。
回想として【大賢者】についての解説やらヒロインのじーちゃんらしき人物についての説明が。
そしてその説明によって落ち込むヒロイン。それを励ます主人公。こういう流れが凄く合うシナリオだと思います。
馬鹿な事して気分を変えさせようとするのは実にこの主人公らしいと思ってしまった。 いやそれで良いんだけど。

その後は色々と世界観の説明やらを上手くストーリーに絡めて解説してる感じ。
シナリオの流れとして不自然にならない説明の手法なのでスムーズに読み込めますね!
ここも良い点。

盗賊さんの馬鹿さ加減がほどよく笑える。というか3話の話の流れから考えてもこの人の流れだけ不自然な気はする。
パスカード云々の話で整合性がいまいち取れてないからかな?と思うが……まあ違和感を感じてしまった。

その後の展開、トカゲさんが降ってくるあたりの演出は良かったかなー。

戦闘中。毒を受けてピンチ→ギリギリで仲間来る の流れがぴったり合う。やっぱり王道系だよね。

戦闘バランスそのものはぬるいぐらい。回復回数が多いのが最大の原因か。
あと、滅多に毒を受けない(20%ぐらいか?)なのでほとんど脅威にもならず。射程が2-2Pなのも一因か。
ボーナス条件もさほど苦労せずクリア。バランスは確実に良くなってきていると思いました。

そしてエピローグ。
この艦長クビにした方が良いよ(笑)
乗客に怪我がないから良いものの、もし被害が出てたら最悪大惨事だしね!
ほとんど反省してないしホントもうマジ最低だよアンタ(笑)

そして出発が延期され。
3日の遅延が我慢できない!と一行は徒歩で荒野を歩き王都へ行く事に!
徒歩(笑) しかも徒歩だと2日かかるらしい。 3日半−2日=1日半。
1日半の時間の為にわざわざ危険な荒野へ! ……確実に生き急いでる気がするなあ。ギルの理由はわからないからあながちそうでもないかも知れないが。

最低艦長が男らしさを見せ水と食料と超音波発生器を渡してくれる訳ですが。
この超音波発生器は荒野の異獣を寄せ付けない効果があるらしいですが。
…………ウィルドリザードも確か荒野の異獣でしたよね?


きっと何か理由があって、その理由が書かれていないか、あるいは私が見落としただけだと信じよう。


細かい部分が気になる作品。おおまかな流れ自体は、この手の王道作品とか好きな人ならやっても損はないぐらい、かな。
私は好きです。感想としては、それが全てさ。