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Racial_travel  kokesikiさんの作品です。

ジャンル:等身大オリキャラ・ファンタジー


■4話まで の感想 (2006/05/15)

等身大オリキャラかつファンタジーという琴線に触れまくりなキーワードだったのでダウンロード。
イマイチかなー。

オープニングに流れる文章は、興味を引き立てる役には立っている。これは常套手段だが、悪くはない。
実際に興味を引き立てられた本人が言うからおそらく間違ってはない。
ここまでは、よかったんじゃないかなあ。その次が、ちょっと気になったけれど。

しょっぱなから説明不足な事態が続きすぎなのが気になる。
主人公達が歩いている場面からゲームがスタートする訳だが、何の説明もなく歩いているだけである。
実際には、キャラクターの会話という形式でいくつかの情報が与えられるのだが、これだけでは何がなにやらさっぱりわからない。
そして、2、3言葉を交わした後、唐突に人が空から降ってくる。あまりにも唐突すぎてこちらが唖然とするぐらいだ。
この後も、その時点では何故出てきたのかも、これから再登場するのかもわからないキャラクター達が主人公達に吹っ飛ばされるシーンが出たり。
(後々の伏線のつもりなのかもしれないが、唐突すぎて伏線と捉えにくいのではないかなーと思う
 ちなみに吹っ飛ばされたキャラクターは再登場したが、登場時の会話などからこのシーンを伏線だったのだなあと理解するのは難しかろう)
到着した孤児院で、いきなり世界を回る宣言をしたり。
(主人公達の立ち位置がほとんど描写されていない為にどうしても変に感じる、と思う。私だけかもしれないけれど
 余談だが、孤児院が主人公二人にとってどういう場所なのかを最初の邂逅時点で私は把握できなかった。これに関しては私の読解力が低いだけだと思われるが…)
そういう説明不足かつ唐突な場面が多すぎるのが難点だと思われる。
後々説明で補足されていくので、単純に情報の出し方・描写方法が悪いんじゃないかなあ……もったいない。

あとは、キャラクターがメタ視点からの台詞を言う場面がいくつかあり、これらがかなりひっかかる。
特殊な戦闘システムについての解説などの場面は仕方ないかもしれないが……それ以外のところでも出てくるのが辛い。
コロンの使いすぎやらも含めて、ストーリーに入り込む余地が不必要に狭められている気がしてならない。

戦闘についても、一人のヌルゲーマーとしていくつか不満が残る。
大技レベルを消費しての必殺技など、固有の戦闘システムは面白いが、戦闘の爽快性を損ねるような気がしてならない。
例えば、現状の仕様だと打たれ弱いキャラは大技レベルを上げるのがかなり厳しい状況にある。
回避率が低い為、なかなか前線に出られず、結果としてアクション数が少なくなり大技レベルが低くなりがちとなる。
アビリティを使用すればいいとは言うものの、ENが基本的に低いので連発するのが難しく、また気力の上昇率が低いので大技レベルもたいして上がらない。
それ以外にもHP回復SPがなかったり、EN自動回復がなかったりするのが少し気になる。
HP回復・EN回復にアイテムを使用する事が前提のバランスとなっているのだろうが、私には少し辛かったかな、と。

ダンジョンっぽいステージが出てきたのはちょっと良い感じかなーと思った。
4話まではやったけど、この先をやれる自信がないのでここまでに。

話が進むにつれ、どんどんと描写も良くはなってきているので、悪くはないんじゃないかなと思いたい。
私にはイマイチ合わなかったけれど。